博物館理念
清水港灣博物館(愛稱「フェルケール博物館」)は、特定重要港灣、中核國際港灣に指定された清水港をテーマに、港灣の生い立ち、地域の歴史との関わり、そして、清水港を核とした地域の未來までを展望できる、新しいスタイルの「港の博物館」を目指して、平成3年5月の開館以來、20年の歴史を積み重ねてまいりました。前身の、財団法人清水港灣資料館(昭和53年7月20日<海の記念日>に発足)時代までも含めると30年余の歴史を閲したこととなります。
この間、世界は、ソ連邦の崩壊、同時多発テロ、グローバル経済化に伴う世界金融危機等々が発生し、大きな変化がもたらされましたが、フェルケール博物館は、清水港の固有の歴史を踏まえつつ、また、大きく成長発展する清水港とともに、今後も獨自の斬新な博物館事業に挑戦していきます。これにより、フェルケール博物館は、海事教育の普及、そして文化振興の役割を果たしていきたいと考えております。
創立者の紹介

創立時の挨拶
當館は、昭和53年7月20日(海の記念日)、財団法人清水港灣資料館として発足、専ら港および海事関係の資料を集めてまいりましたが、日の出埠頭の再開発計畫に呼応し、規模內容を充実させ、平成3年5月3日に開館いたしました。この機に名稱も「財団法人 清水港灣博物館」、愛稱を「フェルケール博物館」と改め、登録博物館としての體制を整え新発足いたしました。 清水港は國際貿易港、工業港、漁港、観光港として今日に至りましたが、港の流通革新の流れも著しく、港の機能の多目的化も要請されている今日、一般市民および市を訪れる方々のレジャー、憩い、教養等への要望にいささかながらお応えし、海事教育、文化への役割を果たしたいと考えておりますので、皆さまのご協力を賜りたく存じます。 なお、愛稱「フェルケール」はドイツ語で交通を意味し、私の京大恩師、故小島昌太郎先生の講座名から採用させていただいたことを申し添えます。
(平成3年)