輸出された靜岡の漆器 金子皓彥コレクション

竹網代編重箱入紅葉散紋漆提重
(駿府、江戸)

富士蒔絵蓋付大平椀
(會津、大正~昭和)

金蒔絵桜透漆飾棚(橫浜、明治)
2022年6月11日(土)~7月31日(日)
9:30~16:30(6月11日は10時30分開館)
休館日:月曜日(7月18日は開館)
江戸時代後半には、現在の靜岡市街地にあたる駿府は漆器の産地として知られており、それらの漆器は長崎の出島から海外へ輸出されていきました。その後、安政6年(1858)に橫浜が開港すると、駿府と清水の商人は橫浜に出張所を置き、漆器やお茶等を輸出していました。
輸出漆器は主に駿府と會津で作られましたが、駿府漆器は蒔絵や青貝、寄木の裝飾を外國人向けに創意工夫し、箱類やトレー、簞笥などの家具も作り、生産量は群を抜いていました。また、會津はろくろで刳り抜く挽物に新たなスタイルを考案していきました。なお、明治時代には靜岡や會津の職人が橫浜に移住し、橫浜は漆器の産地であり、集積地となっていきました。なお、明治39年(1906)に清水港で海外輸出が始まると、茶葉とともに靜岡漆器は清水港の主要な輸出品となり、戦後まで輸出されていました。
本展示會は輸出された靜岡漆器を中心に、江戸?昭和にかけての靜岡?橫浜?會津の漆器を紹介します。なお、展示資料は金子皓彥氏が世界各國で調査し、収集された約10萬點の資料中から厳選したもので、多くが海外からの里帰り品になります。
- ■主催
- 一般財団法人清水港灣博物館(フェルケール博物館)
- ■後援
- 靜岡県教育委員會/靜岡市/靜岡市教育委員會/
朝日新聞靜岡総局/NHK靜岡放送局/毎日新聞社靜岡支局/
読売新聞靜岡支局/産経新聞社靜岡支局/
靜岡新聞社?靜岡放送/中日新聞東海本社 - ■協賛
- 鈴與グループ