第11回わが家の寶物展
3月3日(土)~4月8日(日)
9時30分~16時30分月曜休館
わが家の寶物や私の寶物。何にこだわって、何が気に入って集めたり、もらったりしたものなのかは、人それぞれの価値観によって異なります。
數十年も飽きることなく収集に勵んでいる人もいれば、親から受け継いでかたくなに手離さない人もいます。彼らには何か特別な価値観があるのでしょうか。女性にとって、親にとって、子供にとって、おじいちゃんにとって、などなど立場や年齢の他に、地域や環境によっても、寶物の定義は変わるものです。それらの物は、人の手によって戦災や天災をくぐり抜け、現在に存在し、人々の心の中に生きつづけてきたのです。
今回の展示では、公募により集められた“わが家の寶物”を出品者のコメントとともに紹介します。
- ■主催
- フェルケール博物館
- ■後援
- 靜岡県教育委員會/靜岡市教育委員會/朝日新聞靜岡総局
毎日新聞靜岡支局/NHK靜岡放送局/読売新聞靜岡支局
産経新聞社靜岡支局/靜岡新聞社?靜岡放送/中日新聞東海本社 - ■協賛
- 鈴與グループ
表具の不思議展
1月21日(土)~2月26日(日)
9時30分~16時30分月曜休館
表具の役割は本紙を保護することと、絵や書が描かれた本紙を掛け軸や巻子、屏風、襖、額などにして飾る目的があります。展覧會では主に掛軸?巻子など巻き物を例にとり[表具]、[紙]、[糊]、[裂]、[文化財の修理]、[裝こう師とは]の6つの項目に分けて、表具の技術と表具にまつわる不思議について、一般社団法人國寶修理裝こう師連盟の協力をいただきながら紹介していきます。
1.表具の役割
作品を掛軸や巻物、屏風、額、畫帖などに仕立てることを表裝といい、仕立てられたものを表具といいます。表具は掛軸や巻子などにして作品を飾るとともに、巻いて収納することで絵や書を保護します。
2.表具の特徴?古糊(ふるのり)を使う
日本の表具の接著には、冬の大寒の頃にでんぷん糊を煮た糊を10年ほど寢かせた古糊を使います。10年寢かせたことにより新糊は粘著力が少なくなり、上手に調整して使うことによって、しなやかな表裝を行うことが出來ます。また、古糊ははがすことが容易にできますので、繰り返して修繕することができます。
3.表具の技術?打ち刷毛
裏打ち紙を張り込んだ後に、裏面より打ち刷毛で打ちます。この方法により、紙の繊維どうしが強く圧著して繊維がからまり、2枚の紙がくっつきます。また、叩くことによりやわらかく仕上げることができます。
4.修理の特徴?現狀維持
現在の文化財の修理は元の狀況を予測して戻すのではなく、現在まで伝わってきたオリジナルの部分の“現狀維持修理”を基本としています。修理では、オリジナルが持っている様々な情報を引き出し、現在まで伝わったままの狀態で文化財を後世に伝えていきます。
- ■主催
- 財団法人清水港灣博物館
- ■協力
- 一般社団法人國寶修理裝こう師連盟/NPO文化財を守る會
- ■後援
- 靜岡県教育委員會/靜岡市教育委員會/朝日新聞靜岡総局
毎日新聞靜岡支局/NHK靜岡放送局/読売新聞靜岡支局
産経新聞社靜岡支局/靜岡新聞社?靜岡放送/中日新聞東海本社 - ■協賛
- 鈴與グループ
グラスアート展
12月10日(土)~2012年1月15日(日)
9時30分~16時30分
(10日のみ12:00開館)
月曜休館(年末年始、9日は開館)
西伊豆町の黃金崎クリスタルパークのコレクションにより日本や歐米のガラス作家の作品を紹介します。西伊豆町はガラスの原料となる硅石の産地として知られており、現在では『ガラス文化の里』と呼ばれ、この地に惹かれて移住したガラス工蕓作家たちが活躍しています。
黃金崎クリスタルパークは1997年4月に開館した現代ガラス作品を収集?紹介する美術館で、その収蔵資料は日本の作家をはじめとしてアメリカやヨーロッパ各國のガラス作家作品にまで及びます。
今回の展示では、黃金崎クリスタルパークの設置者である西伊豆町の全面的な協力により、日本はもとよりアメリカ、チェコ、ドイツの29人の現代ガラス作家の優品を一堂にフェルケール博物館で紹介します。
- ■主催
- 財団法人清水港灣博物館
- ■協力
- 西伊豆町?黃金崎クリスタルパーク
- ■後援
- 靜岡県教育委員會/靜岡市教育委員會/朝日新聞靜岡総局
毎日新聞靜岡支局/NHK靜岡放送局/読売新聞靜岡支局
産経新聞社靜岡支局/靜岡新聞社?靜岡放送/中日新聞東海本社 - ■協賛
- 鈴與グループ
インターナショナル セラミック フェスティバル
11月29日(火)~12月4日(日)
9時30分~16時30分
際立つ個性を持つ、世界のトップで活躍する14人の陶蕓家の作品を紹介します。
―出典アーティスト(アルファベット順)―
Adil Writer(インド)
Barbro Aberg(デンマーク)
Gwyn Hanssen Pigott(オーストラリア)
Jane Jermyn(アイルランド)
Judith Duff(アメリカ)
勝間田 千恵子(日本)
Martin MacWilliam(ドイツ)
道川 省三(日本)
Patty Wouters(ベルギー)
Rafael Pérez(スペイン)
Regina Heinz(イギリス)
Sasha Wardell(イギリス)
Seungho Yang(韓國)
Yasuyo Nishida & Vladimir Groh(チェコ)
- ■主催
- インターナショナルセラミックフェスティバルインささま 実行委員會
- ■協賛
- 財団法人清水港灣博物館
松野崇寫真展 肖像寫真からピクトリアリズムまで
10月8日(土)~11月27日(日)
9時30分~16時30分
月曜休館(10月10日は開館)
松野崇氏は1944年に靜岡市に生まれました。七間町のミカサ寫真館の二代目として家業を継ぎながら、前衛寫真家の柴田隆二氏に師事し、寫真を媒體とした作品制作を続けています。
松野氏は1984年に國畫展に出品して國畫賞受賞、翌年には、日本肖像寫真家協會展で日肖寫大賞を受賞しました。また、1991、1992年にはフランス?パリ市主催美術展に招待出品されており、氏の活躍の場所は日本の內外にわたっています。
今回の展示では、氏の作品の中ではもっとも知られた分野である肖像寫真を導入部とし、寫真を作品表現の方法に使ったシリーズも紹介していきます。そのひとつ、「マスク」のシリーズは、偏光フィルターや何枚ものガラスを被寫體との間に置いて、光のスペクトルを起こさせて撮影した作品です?!弗豫去辚ⅴ辚亥唷攻伐戛`ズは、焼き付けした寫真の上に金箔や銀箔を置いたり、油絵の具で描いたりして寫真を絵畫調に仕上げた作品です。これは、明治時代中ごろに、西歐の動向を取り込みながら「蕓術」としての寫真の在り方を求めた、“絵畫主義”の流れの延長線上にあるものでしょう。寫真の純粋性を追求する近代寫真の潮流により、ピクトリアリズムは否定されてしまいますが、寫真を表現の手段として使うことはモダンアートの中に、さまざまな形で受け継がれてきています。松野氏によれば「技術が進歩し眼以上に寫る様になり、また、デジタル化も進み、寫真の真実が分からなくなってしまいがちですが、カメラが持つメカニズムを心の眼の延長として、作品を作っていきたいと思っています?!工?、自らの作品制作の経緯を語っています。
美術家の飯田昭二氏は、松野氏の作品について次のように語っています?!摔谓}畫に現れたグロテスクで滑稽な人間や物の形は、実はもうひとつの形かもしれない。
そのような點では彼は人間や物の描き方にもう一つの道を開いたといえる…。
- ■主催
- 財団法人清水港灣博物館
- ■後援
- 靜岡市教育委員會/NHK靜岡放送局/朝日新聞靜岡総局
毎日新聞靜岡支局/読売新聞靜岡支局
産経新聞社靜岡支局/靜岡新聞社?靜岡放送/中日新聞東海本社 - ■協賛
- 鈴與グループ
羊羹の包み紙?ラベル展
9月3日(土)~10月2日(日)
9時30分~16時30分
月曜休館(9月19日は開館)
今では、全國いたるところに土地の名勝や名物を商品名にした羊羹や名物の食べ物を混ぜたりした名物羊羹があります。また、“丁稚羊羹”や“水羊羹”など製法による羊羹の種類も多いことから、包み紙には様々なデザインや地域性を見ることができます。
羊羹の語源は、今から2,000年以上前の中國の春秋戦國時代に考えられた料理の名前で、羊の肉や肝を入れたあつもの羹、つまり溫かい羊肉のスープのことでした。それが日本に伝わり、羊肉の替わりに小豆や小麥、葛の粉を煉って固めて、蒸して汁に入れるようになったといわれています。その後、戦國時代になると茶の湯の発達とともに茶菓子が盛んに作られるようになり、現在のような寒天に餡を加えて固めたり練り羊羹も作られるようになりました。明治時代になると、庶民でも盛んに旅行に出かけるようになりました。そこで、各地で観光土産として羊羹が作られるようになり、工場での製造業者も現れるようになりました。加えて包裝にも工夫がなされ、多種の包み紙やラベルが作られるようになりました。
今回の展示は、TV番組の?開運 なんでも鑑定団?に裃姿で出演されていた添川清氏が収集されたものを財団法人石の博物館館長の酒井陽太氏が譲り受けたコレクションを中心に紹介します。
- ■主催
- 財団法人清水港灣博物館
- ■協力
- 財団法人 石の博物館
- ■後援
- 靜岡県教育委員會/靜岡市教育委員會/朝日新聞靜岡総局
毎日新聞靜岡支局/読売新聞靜岡支局
産経新聞社靜岡支局/靜岡新聞社?靜岡放送/中日新聞東海本社 - ■協賛
- 鈴與グループ
植田真の展覧會
7月12日(火)~8月28日(日)
9時30分~16時30分
月曜休館(7月18日は開館)
今回の企畫展では、絵本、裝畫、CDジャケット、広告の分野などで幅広く活躍している、植田真(うえだまこと)氏の個展作品、裝畫や絵本の原畫など、70點以上の展示をします。
植田氏は、1973年に靜岡県に生まれ、『イラストレーション』誌の1998年度「ザ?チョイス」大賞を受賞。絵本『マーガレットとクリスマスのおくりもの』(あかね書房)では、第14回日本絵本賞を受賞。
裝畫の仕事に『號泣する準備はできていた』(江國香織著/新潮社)、『キップをなくして』(池澤夏樹著/角川書店)、挿絵の仕事に『絵描きの植田さん』(いしいしんじ作/ポプラ社)、『わたしのおじさん』(湯本香樹美作/偕成社)、自作の絵本に『スケッチブック』(ゴブリン書房)、『まじょのデイジー』(のら書店)などがあり、また、アイルランドのバンド“Kowalski”のCDジャケットのイラストなども手がけたりするなど、活動は多岐にわたります。
植田氏の作品は、靜謐かつ大膽で透明感のある作風が特徴ですが、手がける作品によって描き方に少しずつ変化を加え、表現の幅を広げていることがわかります。またあるインタビューでは「生まれ育ったところが緑豊かだったためか、空の広い場所や鳥や草花は、自然と絵の中に出てくるように思います?!工却黏à皮?、靜岡県で生まれ育ったことは、作品の原點のひとつとなっているようです。
皆様に、植田真氏の描く世界を、是非楽しんでいただきたいと思います。
- ■主催
- 財団法人清水港灣博物館
- ■後援
- 靜岡市教育委員會/朝日新聞靜岡総局/NHK靜岡放送局
毎日新聞靜岡支局/読売新聞靜岡支局
産経新聞社靜岡支局/靜岡新聞社?靜岡放送/中日新聞東海本社 - ■協賛
- 鈴與グループ
日本の海洋畫家たち ~船の科學館コレクションより~

5月21日(土)~7月3日(日)
9時30分~16時30分
月曜休館
このたび、財団法人日本海事科學振興財団(船の科學館)のコレクション25點にフェルケール博物館の所蔵?寄託品8點を加えて、「日本の海洋畫家たち」と稱した特別展を開催いたします。
海洋畫家としてよく知られているのは、柳原良平氏や上田毅八郎氏らですが、他の海洋畫家たちのことは知らずにいるのが現狀です。今回の展示會では、今まで當館で紹介することができなかった畫家についても「船の科學館」のご厚意により、同館所蔵資料を紹介することとなりました。
これらの畫家の顕彰と、海洋畫を通じて海洋や船舶の美しさ、面白さを知るまたとない機會となれば幸いです。
- ■主催
- 財団法人清水港灣博物館
- ■後援
- 靜岡県教育委員會/靜岡市教育委員會/NHK靜岡放送局
朝日新聞靜岡総局/毎日新聞靜岡支局/読売新聞靜岡支局
産経新聞社靜岡支局/靜岡新聞社?靜岡放送/中日新聞東海本社 - ■協力
- 財団法人日本海事科學振興財団(船の科學館)
- ■協賛
- 鈴與グループ
柴田美千里の『博物館はたのしいな??!』展

4月16日(土)~5月15日(日)
9時30分~16時30分
月曜休館
今回の企畫展は、現代アートで博物館のイメージをすっかり変えてしまい、博物館をできるだけ楽しい場所に生まれ変わらせようというものです。アーティストは、藤枝市出身の柴田美千里氏です。柴田氏は1961年(昭和36)靜岡県藤枝市に生まれ、1984年(昭和59)に筑波大學総合造形學科を卒業しました。1988年(昭和63)には第2回ロダン大賞展で彫刻の森美術館賞を受賞して腳光を浴び、その後も各種展覧會に出品を続ける、現代造形作家の一人です。柴田氏の作品はシマウマやキリン、時にはヒトをモチーフにしており、特にシマウマやキリンなどの動物は首が無く胴體だけで表現しています。一風変わった柴田氏の造形作品を、企畫展會場だけでなく博物館の様々な場所に置き、皆様に現代アートを楽しんでいただきたいと思います。
- ■主催
- 財団法人清水港灣博物館
- ■後援
- 靜岡市教育委員會/NHK靜岡放送局
朝日新聞靜岡総局/毎日新聞靜岡支局/読売新聞靜岡支局
産経新聞社靜岡支局/靜岡新聞社?靜岡放送/中日新聞東海本社 - ■協賛
- 鈴與グループ
前田守一の版畫展

3月12日(土)~4月10日(日)
9時30分~16時30分
月曜休館(3月21日は開館)
1932年(昭和7年)に浜松市に生まれた前田守一氏は、20歳の時版畫家山口源に出會い、現代版畫の道を志すようになりました。そして1959年(昭和34年)に第27回日本版畫協會展で協會賞、モダンアート協會展で新人賞をそれぞれ受賞し、各地で個展や招待出品に応じ、1972年(昭和47年)には日韓現代美術展の企畫?運営に參加したり、五ヶ國蕓術家會議(舊ソ連)に出席したりと、活動の幅を広めていきました。
また、1980年(昭和55年)に靜岡県文化奨勵賞を受賞し、1985年(昭和60年)には文化庁より蕓術家特別派遣としてアメリカ?ミネソタ大學で木版の指導を行いました。そして、1996年(平成8年)にはアメリカ?カリフォルニア州ストックトン?ハギン美術館主催による木版の個展を開催し、カリフォルニア州議會並びにストックトン市より表彰を受けました。
前田氏は木版創作だけにとどまらず、本の裝丁や新聞連載の挿絵、また小説を書くなど文學作品も手がけ、いずれも豊かな才能を開花させましたが、2007年(平成19年)8月12日に惜しくも他界されました。今回の展覧會では、前田氏制作の版畫作品56點を展示し、靜岡の版畫家の中でも卓越したリーダーのひとりであった前田氏の業績を振り返り、また世界に発信していた前田氏の姿勢を俯瞰(ふかん)することにしたいと思います。
- ■主催
- 財団法人清水港灣博物館
- ■後援
- 靜岡県教育委員會/靜岡市教育委員會/NHK靜岡放送局
朝日新聞靜岡総局/毎日新聞靜岡支局/読売新聞靜岡支局
産経新聞社靜岡支局/靜岡新聞社?靜岡放送/中日新聞東海本社 - ■協賛
- 鈴與グループ